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院長あいさつ

院長 星野 康三

“一つだけの命”その尊さの重みを真摯に受け止め地域医療に奉仕する

昭和22年息吹を挙げた当院は、沢山の方々の支援をうけ時代の移り変わりとともに形を変えながら地域に必要とされる病院を目指して歩んできました。特に二次救急医療においては昭和50年代から津市救急輪番として活動を続けております。その歩みの中で2015年に新病棟の建築、2017年に救急専門病床の新設、2023年春に救急部を創設し、今では年間3000件近くの救急搬送を受け入れるまでに至りました。取り巻く厳しい医療環境の中、当院に求められる地域貢献とは何か、真摯に向き合い導きだした当院の道であります。
緊急治療や手術を必要とされる循環器疾患、消化器疾患、整形外科疾患を中心に、一般的な二次救急医療を加え、それをサポートする人工透析センター、急性期から在宅までを網羅するリハビリセンター、食事や生活面をサポートする生活サポートメンバーなど様々な職種が力を合わせ日々我々が提供できる“最善の医療”を追求しております。この2023年秋には心臓血管センターを新たに開設し新たな一歩を歩みだします。
 これらの歩みは地域の皆様の御理解と御協力はもとより、三重大学附属病院との密な連携をはじめ、他の医療機関や介護施設、消防や警察など多岐にわたる方々との協力なくしては成り立ちません。特に著しく少子化の進む日本においては、限られた医療資源を共有し連携していくことが求められます。周囲との連携を深めこの地域が“住みやすく安心して暮らせる街”となるよう、医療を介して津市の街づくりに貢献していきたいと思います。
 これらの目標を達成するためには人材育成も重要です。尊い命に携わる医療従事者として日々研鑽し、その重みを真摯に受け止める人間性あふれる人材育成を目指していきます。同時に当院に従事する“人財”が安心して思う存分、力を発揮できる環境作りを大切にしていきたいと思います。“安全で働きやすい環境作り”が医療従事者を輝かせ、その輝きが患者さん一人一人の力になることと信じております。
 これからも皆様方の御理解と御支援をいただきながら、“最善の医療”とは何かを常に追求し地域に貢献できるよう当院の道を歩んでいきたいと思います。