透析
ABOUT
当院は2018年度新病棟の完成にともない、改めて近隣地域の安全で安定した地域貢献型の治療を提供する事が可能となりました。また 新病棟5階には透析センターを最新の設備で整備し、患者さんのあわせた細かな治療を行っています。
人工透析とは?
人工透析とは、腎炎・高血圧・糖尿病などにより腎臓が機能しなくなった人に対し、腎臓の代わりに機械を使って、血液の中の老廃物や水分を取り除く治療です。
1日基本4時間の透析治療を週に3回、定期的に行います。
永井病院の透析
当院の透析センターは、べッド数20床(最大で26床)と、それぞれに個人用透析監視装置があります。
快適、安全に透析治療を受けていただけるよう、看護師・臨床工学技士合わせて9名(うち、透析技術認定士4名)のスタッフがサポートさせていただきます。
・ベッド or 床数
・透析用監視装置
看護師・臨床工学技士
(うち、透析技術認定士4名)
景色の良い透析室 hospital room
2018年3月に新設された、造設棟5Fに透析センターは位置しており、津市街を一望できる景観の良いフロアーで透析を受けていただく事ができます。
ラウンジ lounge
透析センター入り口には患者さんやご家族様などの付き添いの方も含め ゆったりとくつろぐ場所としてエントランスを設けました。 週3回の通院や治療前後の休憩や食事を行う事ができます。
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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9:00〜12:00 (受付時間 08:10〜11:00) |
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13:30〜17:00 (受付時間 12:30〜15:30) |
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透析担当医師より
腎臓病は軽微な症状で始まり、知らない間に進行して腎不全に陥ってしますこともままあります。
当院腎臓内科では、軽度の尿異常から早期に的確な診断をして治療を開始し、腎炎の診断と治療、慢性腎不全の保存療養、急性腎不全の治療、血液透析の導入、透析患者の合併症の治療、各種吸着や血漿交換療法、および維持透析患者の管理を主な業務としています。患者さんが安心して治療を受けていただけるよう、スタッフ一同取り組んでいきますのでよろしくお願いします。 ゆったりとくつろぐ場所としてエントランスを設けました。 週3回の通院や治療前後の休憩や食事を行う事ができます。
腎臓内科医師 吉川 和幸 Yoshikawa kazuyuki
永井病院の透析室の特徴
他の病気やケガで入院治療しながら、透析治療もできる
ケガや病気などで、やむを得ず入院が必要な方も、入院治療を受けながら、安心して透析治療を受けていただけます。
当院では、循環器科、消化器外科・消化器内科、整形外科、腎臓内科などの病気に対して、入院治療が可能です。
シャントトラブルに対応
透析を行っていくにあたり透析ができる血管(バスキュラーアクセス)を手術で作る必要があります。
透析は一分間に200ccという多量の血液を浄化する必要があるからです。
① 内シャント(動脈と静脈をつなぐ手術)
② 動脈表在化(奥にある動脈を吊り上げてきて皮膚の表面に持ってくる)
※主に心臓の機能が悪い方に対して施行いたします。
長い間透析を行っていると、血栓ができたり、いろいろな原因によって血管の内側が狭くなったり、詰まったりすることがあります。当院では、「PTA(経皮的血管形成術)」・「修復術」など多岐にわたって対応が可能です。
心臓の合併症にも対応
透析を受けられる方には、命に最も関わる合併症として、「心血管系の合併症」があります。
循環器科の診療も行っている当院では、循環器科の専門医と連携し、それらの心疾患にも対応することができます。
特殊血液浄化療法も実施
腎不全に対する血液透析療法の実施や新規導入だけでなく、薬物中毒、敗血症、劇症肝炎、肝不全、心不全、多臓器不全、自己免疫性疾患のギラン・バレー症候群、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス等に対するさまざまな特殊血液浄化療法を積極的に行っています。
患者さんにあわせた治療提供(QOL改善)
◎電子カルテと透析システムを連携する事で検査データ等、透析治療に必要な患者さんのデータを総合的に集約する事でより良い治療の提供を迅速に行う事ができます。
◎透析システムの導入は個人個人の細かな設定を更に行う事が可能で通常透析(HD)や間欠補液血液ろ過透析(I-HDF)等各種治療モードを細かく設定ができます。
◎当院では最新の透析システムを導入しています。受付後、体重計に乗るだけで透析システムから直接患者監視装置に患者さんのデータが送信されるため、人為的な入力ミスを防ぎ安全な透析を行います。患者さんの治療内容に合わせた細かい装置設置が可能になり、それぞれの患者さんにあった治療が可能です。
透析液清浄化への取り組み(安心できる治療)
一般的に透析液は水道水を純水化してから薬剤と混合して製作しています。
当医院では、その水道水を純水化するRO装置より、エンドトキシンフリーの超純水を製作できる為の環境を整備し、透析室スタッフ(水質管理者)による日々の清浄化管理検査によって、患者さんにより安全でクリーンな透析液を提供できる環境整備をおこなっております。
個別透析室
当院は主に内科・外科・整形外科・循環器内科・心臓血管外科等の他科も含めた入院が可能な病院です。緊急の対応や、より重篤な患者さんに対して増築棟2階の集中治療室(ICU)とは別に、透析センターに個室での透析治療が可能な部屋を新たに2部屋用意しました。個別透析室は通常の透析センターの出入り口とは別に入院病棟からすぐに入室できるよう設計しました。
透析室では透析治療の他にもこんな治療をしています。
いろいろな種類がありますが、すべて透析の応用でできます。
装置や器材は変わりますが、患者さんのニーズに合わせてさまざまな治療に対応できます。
持続的血液透析濾過法(CHDF)
循環動態が不安定な腎不全、重症急性膵炎、劇症肝炎、急性心不全など、重症な症状に適応される治療法です。
エンドトキシン吸着療法(PMX)
敗血症ショックを起こすきっかけとなる細菌毒素(グラム陰性菌などを)除去する治療法です。
腹水濾過濃縮再静注法(CART)
腹水を抜き、濃縮濾過します。そして悪い細菌や癌細胞だけを取り除き、良いたんぱく質などが濃縮された腹水を体に戻す治療法です。肝硬変や癌性の腹膜炎などに適応されます。
単純血漿交換法(PE)
免疫に関与する血液中の悪いたんぱく質を除くために、血球(赤血球、白血球、血小板)以外の成分(血漿)を交換する治療法です。主に免疫異常をともなう疾患に適応されます。
白血球除去療法(LCAP)&顆粒球除去療法(GCAP)
潰瘍性大腸炎に対する新しい治療として当院ではG-CAP、
L-CAPを行っています。